まずは前回予測と今回予測の比較グラフを作成してみます。ほとんど変わっていません。携帯電話出荷台数予測が抑え目に変更された程度です。もともと年単位の予測なのでちょっとやそっとの事では大きく数字が変わったりしないのが通常ですから特に不思議はないでしょう。
続いてOSシェアを見てみましょう。やはりほとんど予測値は変わっていません。Windowsに関する予測が下方修正(まあ、ね)され、その他OSシェア低下速度が上方修正された程度です。
4月公開の予測ではタブレットと(ウルトラブックを含む)PCのシェア逆転を予測し2012年起点で5年間の中期予測としては非常に興味深いデータだったのですが、担当者も変わっていないのに、なぜたった2か月で年単位の予測を更新(しかもトレンド変化なし)を公開してきたのか、謎ですね。リリース文末にある有償版レポートで触れているという、「企業内消費者向けのデザインの重要性」に対する注意喚起が目的かもしれません。
さて、国内についても同じく2013/6/24にIDC Japanが2013年第1四半期 国内モバイルデバイス市場規模を発表しています。曰く、2013年第1四半期 国内モバイルデバイス市場の出荷台数は、前年同期比9.7%増の1,358万台で、スマートフォン出荷台数は前年同期比4.0%増の681万台、タブレット出荷台数は、同比187.2%増の201万台とのこと。
IDC Japanの国内市場予測(これまた2017まで)ではGartnerと比べてタブレット成長が抑え目でPC市場は現状維持と予測されています。IDC Japanの国内予測とGartnerの世界予測をごっちゃに論じるのは乱暴ですが、日本市場はやはり保守的な風土、と纏めると座りがいいなと思うのも事実です。
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