同社のリリースは、ついにMicrosoft、Salesforce、IBM、Googleの4社シェア合計がAWSを越えたと注目していますが2-5位が束にならないとかなわない1位って凄いものだと感心してしまいます。
参考まで、同社のリリースを解読して作成した各社の売上推移から2012Q2の売上を1として成長速度を指数として表してみました。
ちなみにSalesforceだけは2012Q3からしか数字が判明しなかったので2012Q3起点となっています。こうしてみるとAWSの成長速度はすなわちクラウド市場の成長速度となっていることがよくわかります。市場開拓者として先行者利益の貯金を取り崩すことなく巡航速度で成長しているようです。対して、MicrosoftとIBM、googleがキャッチアップするために猛烈な追い上げをかけているのが良くわかります。その他事業者の成長速度は一貫して上位事業者の成長速度を下回っていますね。この傾向が続くようだと、クラウド市場は英国鉄道史(日本もですが)や石油市場のセブンシスターズのような寡占市場に収斂していく可能性がありますね。
2013Q1時点で6、7位を占めた富士通とNTTの日本勢を除くと8位がAT&T、9位がVerizonと米国勢がずらりと上位に並んでいる状況を考えると、WCIT-12でITR改定に署名した諸国はガバナンスの観点から危機感を募らせているかもしれませんが、そういう話はまた別途。
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